手汗は猿の時代によく使われていた機能

手汗は猿の時代によく使われていた機能

手は他人によく見られているといわれます。そのせいか、手汗って気になりますよね。

 

たとえば、パートナーと手をつないだ時、手汗でびしょびしょなのがばれたら嫌われるんじゃないか、なんて気にしてしまう人も多いのではないでしょうか。

 

そもそも、この手汗というのは、我々人間が猿の時代によく使われていた機能だと考えられています。猿の時代、木から木へと飛び移るとき、カサカサに乾燥した状態よりも汗でわずかに湿っていた方が滑り止めになって枝をつかみやすいのです。ですから、今でも人間は緊張すると手から発汗することが多いんです。

 

こうして考えてみると、デートなどでパートナーと手をつなぐとき手汗があった方が、意識されているみたいで脈があるのかもしれません。

 

とはいえ、これは湿る程度の汗の話です。手汗にも段階があって、湿る程度なら問題はありませんが、「汗が玉になって手に浮かぶ」「汗が垂れ落ちてくる」などのひどい状態になると、「手掌多汗症」という病気の可能性があります。

 

この局所性多汗症には様々な原因が考えられます。たとえば、更年期障害に代表されるホルモンバランスの異常や、糖尿病などの別の病気の症状、極端に刺激物の多い食生活などが挙げられます。そして、一番いわれるのが精神的なストレスです。

 

前で述べたように、人間は緊張したり興奮したりすると手汗をかくようにできています。このとき働くのが交感神経なのですが、手汗を気にしすぎるとこの交感神経を刺激し続けることになり、手の発汗をさらに促すという悪循環に陥ってしまいます。

 

もちろん、先に自律神経のバランスを欠いてしまって、交感神経が働きっぱなしになっているという状態も考えられます。たとえば、ちゃんとした睡眠時間が確保できない生活リズム、気圧などの天気や季節の影響なども自律神経にかかわってくるとされています。

 

もし、手が頻繁に汗で湿る程度なら、それは普通のことなので気にしないことが最も改善につながります。しかし、汗が滴るようなひどい手汗で悩んでいるなら、早期に医師に相談した方がいいでしょう。手汗は「皮膚科」で相談することができます。精神的なケアが必要なこともありますから、「心療内科」に通うこともあるかもしれません。